ビットコイン・マイニング用のデザインを使って開発したキットにより RTL to GDSII フロー全体をカバーするローパワー・メソドロジを提供
概要
2017年3月21日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、設計と検証で共有できる包括的なローパワー・リファレンス・キットの提供開始を発表した。このキットは、ビットコイン・マイニングに使用できるSoC デザインをベースに開発されている。このローパワー・フローならびにリファレンス・キットは、典型的なSoC 設計 / 検証フローの全ての側面をカバーしており、RTL から最終的なサインオフ段階までの全ての設計 / 検証フェーズを系統的にサポートしている。全てのデザイン・ビュー、テンプレート、15 以上のシノプシス・ツールで使用できるスクリプトが提供されているため、Unified Power Format(UPF)ベースの階層デザイン・メソドロジを適用を促進することができる。
このローパワー・リファレンス・キットは、シノプシスのローパワー設計 / 検証フロー全体を総合的に習得するための手段としても活用することができる。モジュール構造で提供されているため、特定のツールあるいは複数ツールの組み合わせを問わず段階的に適用することができ、設計チームは、設計と検証の特定分野への取り組みに注力することができる。ローパワー設計 / 検証フローのさまざまな段階で使用される個々のツール向けの活用法をステップ・バイ・ステップで解説したユーザー・ガイドも提供している。
シノプシス デザイン・グループ リファレンス・キット・アーキテクト/サイエンティスト Godwin Maben は次のように述べている。「消費電力効率の問題は、チップ開発にあたって避けては通れない重要課題であり、設計 / 検証エンジニアは、複雑かつ最先端の設計戦略を駆使してSoC デザインの消費電力最小化に取り組んでおられます。シノプシスのローパワー・リファレンス・キットは、当社が提供している業界をリードする設計 / 検証ツール群で構成する実チップ実証済みのフローで適用できる複雑な設計 / 検証テクニックを統合したものです」
このローパワー・リファレンス・キットがカバーするシノプシス・ツールの主要なものは下記のとおりである。
提供開始時期
シノプシスのローパワー・リファレンス・キットは、カリフォルニア州サンタクララで開催されるSNUG®(Synopsys User's Group)の3 月23 日の設計/検証特別セッション “A Completely Cool Case Study”で公開される。セッション終了後には、 https://solvnet.synopsys.com/retrieve/2630223.html より、“Low Power Flow Reference Design Kit”がダウンロード可能となる。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。
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