ZeBuを用いてテンソル・ストリーミング・プロセッサのシリコン一発完動を達成
概要
2020年4月13日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Groq社が、テンソル・ストリーミング・プロセッサ(TSP)アーキテクチャの開発にシノプシスのZeBU Server 4を採用したと発表した。ZeBuが提供する高速性能と大規模なエミュレーション容量により、Groq社は、AI/マシンラーニング・プラットフォームとなるTSPのシリコン一発完動を達成した。また、シリコン完成前の段階でTSPアーキテクチャの最適化ならびにバリデーションを実現し、処理能力やレイテンシの面でこれまでにない性能を達成し
Groq社 COO Adrian Mendes氏は次のように語っている。「当社は独自のシングル・コア・アーキテクチャを持つコンピューティング・テクノロジを提案しており、インフラ・コストを大幅に削減しつつ推論パフォーマンスを2倍に向上できるAI/マシンラーニング・プラットフォームを実現しています。シノプシス社のZeBu Server 4 Cloudソリューションは、当社のテンソル・ストリーミング・プロセッサの性能を短期間で解析するのに必要となるエミュレーション速度や容量を提供してくれます。これにより当社の開発者は革新的な半導体開発そのものに注力することができます」
ZeBu Server 4は、業界最速のエミュレーション・システムであり、競合製品と比較して2倍のエミュレーション性能を提供している。最大の競合製品と比べても設置面積は小さく消費電力はわずか1/10で、ソフトウェア開発者やハードウェア検証エンジニアは、最も複雑なデザインに対処する場合などでもエミュレーション・ファームを効率的に拡張することができる。ZeBuが提供している高い動作性能により、ソフトウェア開発者は、数十億ゲート規模のデザイン上で高度に複雑なソフトウェアのバリデーションを行うのに必要な、数千億サイクルものソフトウェア・コードの実行が可能となる。
シノプシス ベリフィケーション・グループ マーケティング/ビジネスデベロップメント担当副社長 Rajiv Maheshwaryは次のように述べている。「数十億ゲート・デザインの検証に高性能/大容量/高信頼性のエミュレーション・ソリューションを必要としておられるAIチップ開発企業各社からの強い引き合いが継続しています。今日の最高速シングル・ダイAIチップの検証に不可欠な性能を提供できるZeBuと、Groq社のソフトウェア・ファースト設計思想はベストマッチです。今後も、業界を代表するAIチップ開発各社との協業を続けてまいります」
参考情報
ZeBu Server 4に関する詳細は、下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/ja-jp/verification/emulation/zebu-server.html
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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