ニュースリリース - 2020年8月19日

エヌエスアイテクス社、Data Flow Processor IPのシステム検証にシノプシスのプロトタイピング・ソリューション HAPSを採用

エヌエスアイテクス社が、高性能なHAPSソリューションを活用して顧客企業との協業を加速

2020年8月19日  カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、株式会社エヌエスアイテクスが、同社の現行ならびに次世代のData Flow Processor（DFP）IP製品群の開発に、シノプシスのHAPS^®-80 プロトタイピング・ソリューションを採用したことを発表した。HAPS-80は、車載向けマイクロコンピューターに最適な、512 bitベクター・プロセッシング・ユニットを搭載したエヌエスアイテクス社のRISC-Vベース・アクセラレータのシステム検証とソフトウェア開発に必要な高い性能を提供する。エヌエスアイテクス社は、DFP IPを搭載したコンフィギュレーション済みのHAPS-80の提供により、同社の顧客である半導体各社と迅速な協業を推進することが可能となった。

株式会社エヌエスアイテクス　取締役 兼 CTO　杉本 英樹氏は、次のように語っている。「急速な進化を遂げている車載エレクトロニクス・システム向けIPのプロバイダである当社にとって、シノプシス社が業界をリードしているプロトタイピング・ソリューション HAPSの活用は、高度な差異化を施したIPをプラグ＆プレイ・ソリューションとして提供していくための重要な戦略となります。当社では、多くのソフトウェア検証サイクルを実行できる高い性能と信頼性を提供してくれるHAPS-80をベースにしたDFP評価プログラムをご用意しています。これにより、高品質なIPを短期間に実装することができ、多岐にわたる組込みシステムのお客様各社との協業を促進できます」

HAPS-80は、3,500ユニット以上に昇る出荷実績が示すように、システム検証とソフトウェア開発を短期化できる実証済みソリューションである。また、シノプシスが数多く提供しているDesignWare^® IP Prototyping KitsやHAPS Connectドータボードと組み合わせることにより、USB、PCI Express^®、Ethernetその他の様々な業界標準インターフェイスも実装できるため、多目的に使用できるプロトタイピング・ソリューションとなっている。モジュール式に増設できる構造になっているため、設計者は、所望のIPやSoCのプロトタイプを短期間で開発できるだけでなく、多くの開発プロジェクトへの流用が可能である。

シノプシス　ベリフィケーション・グループ　エンジニアリング担当副社長　Tom De Schutterは、次のように述べている。「車載エレクトロニクスは、桁外れに複雑なコンピューティング性能が要求されるシステムであり、そのシステム・バリデーションやソフトウェア開発の短期化には高性能なプロトタイピング・ソリューションが不可欠です。当社が全世界で展開しているHAPSエコシステムに、革新的なIP企業の一社としてエヌエスアイテクス社をお迎えできるのは大きな喜びです。同社と共に、HAPSを活用したSoC開発に向けて共通のお客様各社と協業していけることを楽しみにしています」

シノプシスについて

Synopsys, Inc.（Nasdaq上場コード:SNPS）は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域（Silicon to Software）をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化（EDA）ソリューションならびに半導体設計資産（IP）のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC（system-on-chip）設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細な情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。