シノプシス・ソリューションの活用により、Baikal-M1000プロセッサ・デザインで消費電力と面積を最小限に抑えつつ数GHz級の性能を達成
概要
2020年6月1日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、プロセッサ開発のリーディング・カンパニー Baikal Electronics社(欧州)が、シノプシスのFusion Design PlatformとDesignWare IPソリューションを用いて、同社のBaikal-Mプロセッサ・ベースSoCのシリコン一発完動と量産を達成したことを発表した。Baikal社では、Fusion Design Platformを活用することにより、28nmプロセスで8つの64ビット Armプロセッサと8つのArm GPUを実装したBaikal-Mプロセッサ・アーキテクチャの性能と電力効率を大幅に向上させた。
Baikal社 CTO Grigory Khrenov氏は次のように語っている。「シノプシス社のFusion Design PlatformならびにDesignWare IPにより、当社では、高速かつ低消費電力なArm ベースSoCの開発に成功しました。シノプシス社との協業は、多岐に渡るアプリケーション/マーケットに提案できるBaikal-Mプロセッサの市場投入成功という成果に結実しました」
Baikal社は、シリコン実証済みの多岐に渡るDesignWare IPを活用して、高性能コンピューティングSoCに不可欠な機能を統合した。これにより開発リスクを最小限に抑え、製品の市場投入にかかる期間を短縮した。高性能/低消費電力/低コストを兼ね備えたプロセッサの提供により、Baikal社は、デスクトップ/ノートPC、各種一体型製品、小型サーバー、組込み製品などの幅広いマーケット・セグメントやアプリケーションにメリットを提供する。
シノプシス デザイン・グループ マーケティング&ストラテジ担当副社長 Michael Sanieは次のように述べている。「当社は、コンピューティング業界のリーディング・カンパニー各社との緊密な協業を通じて、数々の革新的なEDAツールや高品質IPソリューションを生み出してきました。これらのソリューションは、パワフルかつ低消費電力な高性能SoCの設計でお使いいただいております。今後も、Baikal社がターゲットとする急成長中のマーケットに更なるテクノロジ・イノベーションをもたらすため、Baikal Electronics社との競合を継続してまいります」
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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