シノプシスのインターフェイスIPおよびファウンデーションIPがADAS SoCの高信頼性を実現
複数の大手企業で採用
概要
2023年9月26日 カリフォルニア州サニーベール発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、TSMCのN5Aプロセスに対応した業界最多の車載規格準拠インターフェイスIPおよびファウンデーションIPポートフォリオを発表した。シノプシスとTSMC社は、車載SoCの長期信頼性ならびに高性能コンピューティング要件に対応することで、次世代のソフトウェア定義型自動車(SDV:Software-Defined Vehicle)の実現に貢献する。
TSMC社 デザイン・インフラストラクチャ・マネージメント 責任者 Dan Kochpatcharin氏は次のように語っている。「当社は、デザイン・エコシステム・パートナーと緊密に連携し、IP/EDA/製造の各テクノロジ分野で最先端のソリューションを車載半導体業界にご提供してきました。シノプシス社のTSMC N5Aプロセス向け車載規格準拠IPポートフォリオにより、革新的な車載チップの開発企業各社は、N5Aプロセスがもたらす性能/電力効率/ロジック密度の大幅向上のメリットを最大限活用しながら、セーフティ・クリティカルなSoCの設計を加速することができます」
シノプシス IPマーケティング&ストラテジ担当上級副社長 John Koeterは次のように述べている。「新世代の車載SoC設計では、セーフティ・クリティカルな大量のデータを高速かつ高い信頼性で処理する必要があります。シノプシスがTSMC社のN5Aプロセスでご提供する高品質な車載規格準拠インターフェイスIPおよびファウンデーションIPにより、OEM/Tier 1/半導体の各企業は、車載SoCへのIP統合のリスクを最小限に抑えつつ、SoCに求められる機能安全/性能/信頼性レベルを達成することができます」
TSMC N5Aプロセス対応のシノプシスIPは、信頼性規格のAEC-Q100および周囲温度-40℃~105℃の温度規格の車載Grade 2に準拠して設計およびテストされており、先進運転支援システム(ADAS)、高度自動運転(HAD)システムの信頼性確保に貢献する。シノプシスのIPポートフォリオは、ハードウェア・ランダム故障に関するISO 26262規格を満たしているため、OEM/Tier 1/半導体の各企業は、セーフティ・クリティカルなSoCの開発と評価を加速し、目標とする機能安全規格(ASIL:Automotive Safety Integrity Level)を達成することができる。シノプシスの車載用SoC/ソフトウェアの開発製品群には、設計、検証、エレクトロニクス・デジタル・ツインならびにプロトタイピング・ソリューションなどがあり、SDV向けチップの開発を加速する。
提供可能時期ならびに関連情報
TSMCのN5Aプロセスに対応した車載規格準拠IP(ロジック・ライブラリ、エンベデッド・メモリー、GPIO、SLM PVTモニター、LPDDR5X/5/4X、PCIe 4.0/5.0、10G USXGMII Ethernet向けPHY IP, MIPI C-PHY/D-PHYおよびM-PHY IP、USB IP)は、既に提供を開始している。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、業界で最も広範囲をカバーしたアプリケーション・セキュリティ・テスティング・ソリューションならびにサービスを提供しているS&P 500カンパニーである。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、よりセキュアでハイ・クオリティなコードを開発しているソフトウェア開発者に、革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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