実チップ実証済みのDesignWare IP for PCI Express 4.0がAI推論に必要とされるスループットを実現するデータ転送レート 16GT/秒を提供
概要
Habana Labs社が、シノプシスのDesignWare Controller and PHY IP for PCI Express 4.0を用いて推論プロセッサSoC “Goya”の短期間でのシリコン成功を実現
DesignWare IP for PCI Express 4.0が、16GT/秒のデータ転送レートとAIアプリケーションに必要とされる全ての主要機能を16nm FinFETプロセスで実現
Goya AIプロセッサ・カードとHL-1000チップが、8GT/秒レートのPCI Express 3.0 x16のPCI-SIGインテグレータ・リストに登録される(それぞれ、アドイン・カードならびにコンポーネントのリストに登録)
2019年1月14日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Habana Labs社が、シノプシスのDesignWare® Controller and PHY IP Solutions for PCI Express® 4.0を用いて推論プロセッサSoC “Goya™”の短期間でのシリコン成功を達成したと発表した。同社は、16GT/秒のデータ転送レートとPCI Express 4.0仕様の全ての主要機能を提供しPCI Express 3.0互換を持つ実チップ実証済みIPを活用することにより、同社のAI SoCが必要としていたリアルタイム・データ転送機能を実現することができた。また、このPCI Express IPを実装することにより、PCI Express 3.0インターフェイスを搭載した他のホスト・システムとの互換性認証をPCI-SIGより取得できた。PCI Express 4.0スピードである16GT/秒システム動作とのインターオペラビリティも確認できた。Goya推論プロセッサは、ResNet-50ベンチマークにおいて、1.3メガセコンド・レイテンシで15,012イメージ/秒の処理能力を達成する一方、150イメージ/秒/ワットという高い電力効率を実現している。Habana Labs社は、今回のGoya SoCの成功を受けて、DesignWare IP for PCI Express 4.0を同社の次世代トレーニング・プロセッサSoC “Gaudi”にも実装した。
Habana Labs社 チーフ・ビジネス・オフィサー Eitan Medina氏は次のように語っている。「最新AI推論プロセッサの開発にあたり、当社では、必要とするデータ転送効率と短期間での量産移行の点で実績のあるPCI Express IPソリューションを必要としていました。徹底した評価プロセスを経て当社が選択したのが、シノプシス社のDesignWare IP for PCI Express 4.0の16GT/秒データ転送速度でした。業界で確固たる実績を確立しており、GoyaやGaudiのような最も大規模なデータ処理を実行しなければならないAIプロセッサに必要な最先端機能を提供してくれるからです」
シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「今日の最先端AI SoCの開発には、各社固有の処理能力、メモリー・パフォーマンス、リアルタイム・データ転送機能などの要求を満たしたIPソリューションが欠かせません。当社は、各社固有のデザイン目標に対応できる幅広いIPポートフォリオを展開しており、Habana Labs社のような革新的な開発企業によるSoC開発期間短縮と急激に進化するAIマーケットでの製品差別化を支えています」
関連情報
DesignWare IP Solutions for PCI Expressの詳細は下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/ja-jp/designware-ip/interface-ip/pci-express.html
DesignWare IP for Artificial Intelligenceの詳細は下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/ja-jp/designware-ip/ip-market-segments/artificial-intelligence.html
DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。
詳細情報はhttps://www.synopsys.com/ja-jp/designware-ip.html より入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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