ニュースリリース - 2019年7月11日

MOSIS社、大規模FinFET SoCデザインにシノプシスのIC Validatorを採用

概要

  • 非常に高度な拡張性を提供するIC Validatorが、超高速実行スピードを実現

  • MOSIS Serviceが、IC Validatorを活用して主要なFinFETデザインのDRCならびにLVSサインオフを達成

 

2019年7月11日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Multi-Project Wafer(MPW)サービスのリーディング・カンパニー MOSIS Service社が、フィジカル検証サインオフ・ソリューションとしてIC Validatorを採用したことを発表した。MOSIS Service社は、拡張性の高い検証エンジンと多岐にわたるフィジカル検証機能を搭載したIC Validatorを活用して、フィジカル検証サインオフの実行スピードの大幅な高速化を実現した。同社は、FinFETプロセス・ノード・デザインでIC Validatorを用いて、フルチップのデザイン・ルールチェック(DRC)ならびにマスクパターン一致検証(LVS)のサインオフを達成した。

 

MOSIS Service社 共同ディレクター James Whalen氏は次のように語っている。「当社は、お客様に量産開始の時間短縮とコスト削減メリットをご提供するためMPWベースの量産デザインを手掛けています。デザインのテープアウトをオンタイムで実現する必要から、効率の高いフィジカル検証ソリューションは当社にとって必須です。IC Validatorを使用することにより、その高い性能と機能を活用してデザインをオンタイムでサインオフすることができました」

 

シノプシスのFusion Design PlatformTMの基幹ツールとなるIC Validatorは、DRC、LVS、プログラマブル・エレクトリカル・ルール・チェック(PERC)、ダミーメタルフィル、DFMエンハンスメントといった包括的なフィジカル検証サインオフ・ソリューションを高い実行拡張性とともに提供する。メモリー容量を考慮したスマートな負荷分散/バランス・テクノロジにより、利用可能な標準性能マシンを最大限活用して高い処理性能を実現する分散処理アーキテクチャを備えている。複数のマシンを使っての分散処理/マルチスレッディングを実行でき、その実行拡張性は2,000 CPUを超える。

 

シノプシス デザイン・グループ 副社長 Dan Pageは次のように述べている。「製造時の複雑性が大幅に増大する最先端プロセス・ノードでは、スケジュール通りにフィジカル検証を終えるというのは困難な課題となります。IC Validatorは、その高速実行性能、高い拡張性、主要なファウンダリから提供されているランセットにより、量産チップの実現に向けた最短パスを実現します」

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は https://www.synopsys.com/ja-jp より入手可能。

 

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