8K映像コンテンツ向けにセキュアな動画/音声リンク機能を提供するDesignWare IPソリューション
概要
コントローラIP、シリコン実証済みPHY IP、検証用IP、IPプロトタイピング・キット、IPサブシステムからなるHDCP 2.2対応の完全なHDMI 2.1 IPソリューションにより、SoCへの短期間でのHDMI 2.1統合を支援
総計48Gbpsの帯域を提供するDesignWare HDMI 2.1 IPにより、リフレッシュ・レート60Hzの8K映像を圧縮無しで実現
HDCP 2.2仕様準拠のIPソリューションにより、最もセキュアなHDMI接続を実現
2017年11月30日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、コントローラIP、PHY IP、検証用IP、IPプロトタイピング・キット、IPサブシステム、Linuxソフトウェア・ドライバからなる、HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection) 2.2対応の完全なDesignWare® HDMI 2.1 IPの提供開始を発表した。リフレッシュ・レート60Hzの8K映像を圧縮無しで再現できるなど、HDMI 2.1の最先端機能をサポートしており、デジタルTV、拡張/仮想現実デバイス、コンピュータ・ディスプレイなどで実体験に極めて近い映像体験を提供できる。また、eARC(enhanced Audio Return Channel)機能により、オブジェクトベース・オーディオなどの最先端オーディオ・フォーマットに対応している。HDR(High Dynamic Range)のサポートにより、色深度、輝度、コントラストをフレーム単位で調整可能となり高品位な画質を実現できる。また、HDCP 2.2仕様準拠のDesignWare Embedded Security Moduleも組み込まれているため、(著作権で保護されたコンテンツに対する違法なアクセスを防ぐ)セキュアなHDMI接続を実現することができる。
DesignWare HDMI 2.1 IPは、HDMI 2.0および1.4との下位互換を保持しているため、既存のHDMIデバイスとのインターオペラビリティも確保できる。IPの実装で不可欠となる全てのIPエレメントを提供する完全なHDMI 2.1 IPソリューションとなっているため、設計者は、最先端のHDMI 2.1ベースSoCの開発期間の短縮が可能となる。
IHS Markit社 アナリストのNoman Akhtar氏は次のように語っている。「HDMIは、コンシューマ・エレクトロニクス向けでもっとも普及してる有線ビデオ・インターフェイスですが、製品開発への採用は、2016年から2021年にかけて5年連続で年間4.7%のペースで増加すると考えられています。HDMI 2.1規格の出現により、このペースは指数関数的に上昇するでしょう。HDMI 2.1のIPソリューションを完全な形で提供してくれるシノプシス社のような企業のおかげで、次世代チップの開発が促進され、消費者の皆様は、超高解像度映像とハイファイ音声を体験できるデバイスを手にすることが可能となります」
HDMI Licensing Administrator社 社長 Rob Tobias氏は次のように語っている。「HDMI 2.1仕様には、8K60やダイナミックHDRにより高速リフレッシュ・レート/高解像度を実現する先進の映像機能や、最先端のオーディオ・フォーマットに対応するためのeARC機能などが採用されており、性能面でも機能面でも非常に大きな進化となります。シノプシス社は、これらの機能を搭載した製品をいち早く市場に送り出すのに貢献してくれる重要なパートナーであり、同社の完全なDesignWare HDMI 2.1 IPソリューションは、HDMI 2.1エコシステムの確立とサポートに重要な役割を果たしてくれます」
シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「HDMI仕様は、デジタルTVや、急成長している拡張/仮想現実デバイスなど、幅広いHDMIアプリケーションで、より大容量の帯域を実現すべく進化を続けています。当社は、インターフェイスIPのリーディング・プロバイダとしての責務を果たすべく、最新の仕様に準拠した完全なIPソリューションの開発への投資を継続し、設計者の皆様が差別化された製品をマルチメディア市場に迅速に投入できるよう支援しています」
提供可能時期ならびに関連情報
シノプシスの完全なDesignWare HDMI 2.1 RX IPソリューションは、既に提供を開始している。HDMI 2.1 TX IPソリューションは、2018年の提供開始を予定している。
DesignWare HDMI 2.1 IPソリューションの詳細は、https://www.synopsys.com/designware-ip/interface-ip/hdmi.htmlより入手可能。
DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。
詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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