ニュースリリース - 2015年11月17日

シノプシス、オープンソース・ソフトウェア管理ソリューションのProtecode社を買収し、ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームを拡充

2015年11月6日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、オープンソース・ソフトウェア（OSS）の使用状況、関連するライセンス、セキュリティ・リスクを検出/管理するソリューションを提供しているカナダの非上場企業 Protecode 社の買収を発表した。今回の買収により、シノプシスのソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームに新たな開発陣/テクノロジ/製品が加わり、そのソフトウェア構成解析（SCA）ソリューションを拡充し、ソフトウェア品質ならびにセキュリティ分野における事業展開が強化されることとなる。

ソフトウェア開発で一般的に使われているOSS やその他のサードパーティ・コンポーネントに関しては、ソフトウェア・コードの外部調達に当たって考慮しなければならないライセンス上の義務、セキュリティ脆弱性、知的財産権の侵害、品質特性などの様々なリスク要因となる傾向が顕著となっている。こうしたリスクを回避するため、これら全ての問題に対処できるSCAソリューションが求められている。

シノプシス　ソフトウェア・インテグリティ・グループ　上級副社長兼ジェネラルマネージャー　Andreas Kuehlmann は、次のように語っている。「ソフトウェア開発にあたってOSS やサードパーティ・コンポーネントへの依存率はますます高まっており、ソフトウェア・サプライ・チェーンを通じたトータルなリスク管理と可視化は決定的に重大な意味を持つようになっています。ソフトウェアに組み込むコンポーネントとそのライセンス上の義務を正しく理解することは、これまでも、そしてこれからもソフトウェア開発の重要な要素です。セキュリティ脆弱性の最小化にフォーカスしているシノプシスのSCAソリューションにProtecode 社のテクノロジを取り込むことにより、当社は、ソフトウェア・サプライ・チェーンにまたがるあらゆるリスクに対する包括的なソリューションをご提供できるようになります」

ソースコード解析によるより高度なOSS ライセンス検出技術、OSS の適切な管理と使用を可能にする機能、Global IP Signatures Database といったProtecode 社のテクノロジは、シノプシスが提供してきたSCAソリューションを拡充・強化するものである。これらのテクノロジは、コードに組み込まれたサードパーティ・コンポーネントを静的バイナリ解析によって特定し既知のセキュリティ脆弱性を検出するシノプシスのSCAソリューションを極めて強力に補完するものである。こうした各種テクノロジの統合により、シノプシスは業界で最も包括的なSCAソリューションを提供する。

買収条件の詳細は公表していない。

シノプシスは、ソフトウェアの品質とセキュリティを向上させる最先端のソリューションをソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームとして提供している。解析自動化/テスト技術を駆使したこの包括的な開発プラットフォームは、ソフトウェア開発プロセスにシームレスに組み込むことができ、ソフトウェア開発サイクルの早期段階でソフトウェア品質上の問題点やセキュリティ脆弱性を検出/修正し、ソフトウェア・サプライ・チェーンを通じて問題点を可視化しセキュリティ対策を確かなものとすることができる。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.（Nasdaq上場コード:SNPS）は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域（Silicon to Software）をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化（EDA）ソリューションならびに半導体設計資産（IP）のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第16 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC（system-on-chip）設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、http://www.synopsys.com/japan より入手可能。