高速性能と高い精度、インデザイン早期解析により、設計チームの生産性が向上
概要
2015年6月3日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、株式会社 東芝がシノプシスのPrimeRail をスタティック・レール解析サインオフ・ツールとして採用したことを発表した。PrimeRail は、今後、ミックスドシグナル、ASIC、メモリーを始めとする同社の全て製品ラインのサインオフ・ツールとして活用されることになる。
株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 ミックスドシグナルIC 事業部 設計技術開発部 部長 堀川 和成氏は次のように語っている。「レール解析は、最先端のテクノロジ・ノードでのチップ開発にとって非常に重要な技術要素となります。シノプシス社のPrimeRail は、これまでのレール解析ソリューションと比べて1.5 倍の高速性能と、当社の厳格なサインオフ要件をクリアする高い解析精度を持っています。また、当社の多岐にわたるデザイン品種とテクノロジに対応できる豊富な機能を提供してくれます。設計早期段階でインプリメンテーション実行中に行うインデザイン解析により、設計者は、堅牢なパワーグリッドを設計段階の早期に容易に構築できるようになります。この早期解析機能は、シリコン実証済みの解析精度と、これまで以上の高速性能を兼ね備えているため、開発スケジュールを数週間単位で短縮でき、確信を持ってサインオフを終了できます」
PrimeRail は、PrimeTime のタイミング・パワー解析エンジンをベースとしており、この実証済みテクノロジを活用して、SPICE 精度のスタティック/ダイナミック・レール解析を実行する。拡張性の非常に高いマルチ・スレッド・エンジンを搭載しているため、1億インスタンスを一晩で解析できる性能を持ち、また多電圧、複雑なI/O セル、アナログ・ブロック、外部IP もネイティブ・サポートしているためフルチップの解析が可能となっている。インデザイン・レール解析を実行するためにIC Compiler とシームレスに協調動作するよう開発されているため、パワー/ボルテージ・ドロップ解析をインプリメンテーション実行中に容易に行うことができ、設計フローの早期にパワーグリッド・ネットワークの弱点に対処でき、コスト増加要因となる設計段階後期でのECO を最小化することができる。
シノプシス デザイングループ・マーケティング担当副社長 Bijan Kiani は次のように述べている。「東芝様では、PrimeRail を同社の厳格な認定プロセスの下で各種量産デザインに適用されました。そしてPrimeRail は、全てのケースで、同社のサインオフ基準を上回る成果を挙げました。今回のサインオフ標準ツール認定とフィジカル・インプリメンテーション・キットへの採用により、同社の設計者の皆様は、設計段階の早期でのレール解析ならびにサインオフが可能となり、最先端あるいは現在主流のプロセス・ノードでの設計生産性を大幅に向上させることができるようになります」
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・テストの分野でもCoverityソリューションで業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。
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