性能、インテリジェントなデバッグ機能、最先端のカバレッジ解析機能から次世代・検証用IPに選定
2012年9月19日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、株式会社 日立製作所(以下、日立)のストレージ・ソリューション部門が、同社の仮想化ストレージ・プラットフォームの検証に、シノプシスのARM® AMBA® AXI3TMプロトコル向けDiscovery VIP(検証用IP)を採用したことを発表した。Discovery VIPは、他の検証用IPよりも高い検証スピード、プロトコル・トラフィックのデバッグ機能、最先端のビルトイン・カバレッジ解析機能により、日立ストレージ・システムの検証期間短縮を実現できることを実証した。これらの優位性は、次世代VIP向けのシノプシス VIPERアーキテクチャ*が実現するものである。
* VIPの検証スピード、コンフィギュラビリティ、ポータビリティ、デバッグ性、カバレッジ、拡張性を改善するという目標に徹して開発された検証用IPアーキテクチャ
株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 開発統括本部 ストレージ実装設計部 部長兼VECセンタ長 武居雄二氏は次のように語っている。「当社の最先端ストレージ技術は、複雑な検証環境が必要になる各種の最先端SoCに支えられています。こうしたSoCの検証にあたっては、検証期間の短縮に重要な役割を果たす検証用IPを多用しています。徹底した評価の結果、当社は、シノプシス社のAMBA AXI3プロトコル向けDiscovery VIPを当社の最先端SoCの検証に採用することに決めました。他社の検証用IPを凌駕する検証スピードやメモリー使用効率、シノプシス社のProtocol Analyzerテクノロジ、広範囲をカバーできるカバレッジ解析機能には感銘を受けました」
Discovery VIPは、VIPERアーキテクチャをベースに100% SystemVerilogで記述されているため、検証用IPの検証スピード、コンフィギュラビリティ、ポータビリティ、デバッグ性、カバレッジ、拡張性が大幅に向上している。また、Protocol Analyzerとの協調動作により、プロトコル・トラフィックのデバッグ機能、検証用IPソースコードに対するインテリジェントなグラフィック表示機能も提供する。こうした機能向上により、機能検証の中で最も困難で時間がかかる工程の効率を大幅に改善できる。
シノプシス ベリフィケーション・グループ ジェネラルマネージャー兼上級副社長 Manoj Gandhiは次のように述べている。「Discovery VIPは、本年2月の発表以来、お客様各社より大きな反響をいただいています。検証用IPはSoC検証の分野で極めて重要な役割を果たしており、その重要性は増す一方です。当社は、先進の検証用IPの提供を通じて、日立様のストレージ・ソリューション事業部門のような設計チームが、最先端SoCの検証を非常に短期間で終了できるよう支援し続けてまいります」
シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。
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