ニュースリリース - 2010年3月10日

シノプシスのGalaxy Custom Designerに搭載されたDRC可視化・修正機能により アナログ・ミックスドシグナル設計の生産性が向上

新機能SmartDRDによりレイアウトのデザイン・ルール・チェックを自動化

2010年3月9日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、Galaxy Custom Designerに、デザイン・ルール・ドリブンのレイアウト・テクノロジであるSmartDRDを追加したことを発表した。SmartDRDにより、設計者は、アナログ/カスタム設計の工数を大幅に削減しつつ、デザイン・ルールに違反しないデザインを迅速に実現できるようになる。SmartDRDによって、膨大なDRC(Design Rule Check)作業と違反修正作業を自動化できるため、数時間単位の時間がかかっていた手作業工程を数秒単位に短縮できるようになる。

増加する一方のデザインの複雑性、デザイン・ルールの数とその相互関係の問題に対処するため、SmartDRDはデザインに潜むレイアウト上のボトルネックを大幅に削減する。これまで、レイアウト設計者は、開発スケジュールに支障をきたすことなく、全てのルール・チェックをもれなく実施し修正を行う必要があった。今回の強力なSmartDRDテクノロジは、デザインの配置配線作業中にルール違反を自動照合し設計者をサポートする。

Avalanche Technology社 開発担当副社長のEbi Abedifard氏は次のように語っている。「カスタム・デザインのルール違反修正作業は、非常に困難かつ時間のかかる工程で、これまでは全ての違反の修正を終えるまでに何度もの設計やり直しを強いられてきました。この作業を自動化することにより、設計生産性は向上し、レイアウトを完成させるまでの単調な作業から開放されます」

Custom DesignerのSmartDRDテクノロジにより、設計者は最終的なフィジカル検証とテープアウトの完了までにかかる時間を短縮できる。以下の2つの機能からなる。

  • DRDAutoFix
    デザイン・ルール違反を自動修正する機能である。インタラクティブな操作や部分的なチェックにも対応しているため、レイアウト設計者はエリアを指定して修正をかけることもできる。DRDAutoFixは、デザイン・ルールとそれらの相互関係をトラックしながら、そのエリアのルール違反を自動修正し、DRCクリーンなデザインに仕上げる。
  • DRDVisual
    配線やオブジェクト間のデザイン・ルール的に正しいスペーシングをリアルタイムにグラフィカル表示する機能である。OpenAccessテクノロジ・ファイルに格納されたデザイン・ルールに則ってハイライト表示し、設計者を正しいレイアウトに導く。


シノプシス アナログ・ミックスドシグナル・グループ マーケティング担当ディレクター Farhad Hayatは、次のように述べている。「SmartDRDテクノロジは、これまで骨の折れる手作業を強いられてきたカスタム・レイアウト工程に自動化ソリューションをもたらします。これによって、レイアウト設計者は、デザイン・ルール違反の特定と修正を数秒単位で実行できるようになり、設計品質を犠牲にすることなく生産性を大幅に高めることができます」

DRDAutoFix機能とDRDVisual機能は、Custom Designer 2009.12バージョンで既に提供を開始している。2010年3月23日に開催されるWebセミナー“Custom Designer: Advances in Custom Layout Automation with SmartDRD”にて実演を公開する。Webセミナー終了後も一定期間はオンデマンドで視聴できる。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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