Optical and Photonic Solutions Blog~日本語版~
公開日:2023年12月4日
LucidShape CAA V5 Based(以下、LucidShape CAA)の新バージョン 2023.06リリースにより、CATIA V5を利用している光学設計者は、光学設計をより快適にするための新機能を利用できるようになりました。LucidShape CAAは、拡張された色解析や強化された設計機能など自動車用照明の製品開発ワークフローを効率化する新しい方法を提供します。本記事では、LucidShape CAAの最新バージョンに搭載された作業効率を高める4つの主要なアップデートをご紹介します。
LucidShape CAAのAdvanced Analysisツールは、多くの解析工程ステップを自動化し、光学設計プロセスのどの時点でも実行することができます。Advanced Analysisには、解析時間をさらに短縮し、設計が性能および規制要件を満たすための必要な情報を提供する新しいインタラクティブ機能が含まれています。
LucidShape CAA 色解析
設計中、トラブルシューティングの重要な工程の1つは、照明システムの性能に好ましくない影響を与える光学面の光線経路や測光方法を特定することです。これは、時間と計算を要するプロセスですが、LucidShape CAAのRay History Sensorは、このプロセスを大幅に削減することができます。
具体的には、LucidShape CAAのRay History Sensorを使用すると、配光分布内の領域から特定の光線経路や光学サーフェスをすばやく取得することができます。Dynamic Surface Result Filterと組み合わせて、Restore from Sensor(センサーから復元)ツールを使用すれば、追加のシミュレーションを実行することなく、異なるサーフェスの相互作用を調べることも可能です。
新バージョンのLucidShape CAAでは、Ray History SensorとDynamic Surface Result Filterの機能が、Planar Lux Sensor、Surface Sensor、License Plate Sensorを含め、ほとんどのセンサーに対応します。
この機能強化により、ほとんどのセンサーの詳細分析(光線経路と配光分布)が大幅に拡張され、センサー上の総合結果を分析するだけでなく、特定の領域、サーフェス、光源、輝度カメラセンサーの部分的な光分布を検証することができます。
ライトガイドのRay History Sensor解析
LucidShape CAAのMacroFocal設計機能は、光源の形状を考慮して必要な形状を計算するため、ロービーム、フォグランプなど、複雑かつ細かな光分布を生成することができます。これにより、複雑な光学面のジオメトリの作成作業ではなく、全体的な設計目標に集中することが可能になります。
MacroFocal設計機能には、設計時間を短縮するための次の新機能が搭載されています。
MacroFocal機能のSpread Adjustment Control(拡散調整コントロール)
Light Guide Designモジュールの新機能は、製造性を考慮した設計をサポートします。
Light Guide DesignモジュールのDraft Keyholeプロファイル図
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