RSoft CAD Environment 製品概要

RSoft CAD EnvironmentTMは、RSoft Photonic Device Toolsのコアプログラムであり、研究者やエンジニアが導波路デバイスや光回路などのフォトニックデバイスを設計するためのシステムを作成することができます。

BeamPROPFullWAVEBandSOLVEGratingMODDiffractMODFemSIMModePROPといったRSoftのパッシブ・デバイス・モジュールの制御プログラムとして機能し、これらのプログラムで必要となる重要な入力、つまり検討対象となるデバイスの材料特性や構造ジオメトリを定義することができます。

CADによる3D CMOS設計のX、Y、Z軸と3D マルチペインビュー

メリット

  • 柔軟性の高い設計環境により、あらゆる形状の作成が可能
  • RSoftの各パッシブ・デバイス・シミュレーション・ツールに利用可能
  • RSoftのパッシブ・デバイス・シミュレーション・ツールでの統一プラットフォームを提供
  • ソフトウェア・パッケージから別のソフトウェア・パッケージにデザインのインポートが不要
  • 合理化されたユーザー・インターフェースにより、簡単にデバイスのレイアウトやシミュレーションを細かく制御可能

レイアウト機能

RSoft CAD環境は、フォトニックデバイスや回路の特殊なニーズに対応するために、ゼロから設計されています。直線、テーパー、曲線部品、レンズ、多角形などの基本的なオブジェクトは、ツールバーから簡単に選択でき、マウスを使ってグラフィカルに回路に追加することができます。

また、標準的なオブジェクトに加え、数式やデータファイルを使ってカスタマイズされたコンポーネントの作成も可能です。コンポーネントの位置は、直接指定することも、他のコンポーネントとの相対的なオフセットで指定することもできます。そして、いつでも、1つまたは複数のコンポーネントを選択し、移動、拡大縮小、削除、再挿入することができます。

このユニークな設計手法により、希望の配置を維持できる、非常に柔軟なシステムを実現します。

オブジェクト指向設計

個々のコンポーネントには、右クリックでアクセスできる独自のプロパティセットがあります。パラメータには、形状情報、屈折率プロファイルの種類や値などの光学特性が含まれます。このユニークなオブジェクト指向の入射モデルは、非常に柔軟性に富んでいます。

さらに、コンポーネントの各パラメータ(位置座標、幅、屈折率など)は、単に定数ではなく、ユーザー定義の変数を含む演算式で指定することができます。これにより、各コンポーネントの角度を数式で定義すれば、構造体の複数の部分を編集することなく、一つの変数の値を変更するだけで回路全体を簡単に修正でき、デザイン全体を容易に変更することが可能です。

特徴

  • 3D編集オプションにより、X軸、Y軸、Z軸に沿った構造物の閲覧が可能
  • X軸、Y軸、Z軸、および、回転可能な3Dビューが一度に表示されるマルチペインモード
  • オブジェクト指向の設計環境
  • 階層的なレイアウトにより、小さな部品から任意の複雑な構造の構築が可能
  • CIF、DXF、GDS-II形式のマスクファイルのCADインターフェイスへの直接取り込みが可能。マスク製作用のDXFおよびGDS-II形式でデザインファイルのエクスポートが可能
  • 一般的な周期構造、グレーティング構造、AWG構造のレイアウトユーティリティを搭載
  • RSoftのテクニカルプロッティングプログラムであるWinPLOTを搭載
  • 結果を素早くブラウザ表示できるDataBROWSERを搭載
  • 一般的なレイトレーシング ソフトウェア パッケージとのインターフェイスを含む、いくつかのカスタム プリ/ポスト処理機能のためのユーティリティを搭載
  • RSoftのスキャンおよび最適化ツールであるMOSTとの完全な統合

3D PBGのCAD上でのマルチペインビュー