ASIC IPおよびSoC設計のプロトタイプは、新しいデザインが特定の仕様または標準に準拠し、顧客ニーズも満たしているということを確認するための、最も信頼性が高く、手頃なコストで実現できる方法です。シノプシスのHAPS®(High-Performance ASIC Prototyping System)プロトタイピング・システムは、最高のシステム性能、および物理インターフェイスとの容易な統合を最短期間で実現することを目的としています。
HAPSシステムのアーキテクチャに関する知識を活かして構築されたシノプシスのHAPS ProtoCompilerソフトウェアは、パーティショニングを自動化し、最初のプロトタイプ完成までの平均期間を2週間以内、その後のコンパイルのやり直しを数時間以内と、非統合型プロトタイプと比べて格段に所用時間を短縮します。
信頼性
HAPSユーザーは、徹底したテストと厳格な製品リリース条件の組み合わせにより実現した高い可用性、信頼性、ユニット間の機能の一貫性のメリットを活用できます。
高性能
HAPSプロトタイピングはその優れた性能によって、IPブロック単体からCPUサブシステムを統合した完全なシステムに至るまでの幅広い検証シナリオに対応し、業界をリードしています。
優れた容量拡張性
モジュール式のハードウェア・アーキテクチャと最先端の大容量FPGAテクノロジを採用したHAPS-80システムは2,600万~16億ASICゲートに対応します。
可視性と管理容易性
複数FPGA間でのシームレスなシグナル・キャプチャと多岐にわたるデータ格納オプションをご提供しているため、プロトタイプ・リソースや分割プランへの影響を最小限に抑えて、内部状況への高度なアクセスと制御を行うことが可能です。
プロトタイプ構築が容易
業界をリードするEDAベンダのIPおよびASIC向けRTLからFPGAへの実装テクノロジを採用することで、高性能プロトタイプの実現にかかる工数を削減します。
接続オプション
FPGAベース・プロトタイピング・ユースとして単独使用する場合にHAPS-80が多くのメリットをご提供するのはもちろんですが、ワークステーションの接続性によってシミュレーション環境からの移行を容易にし、SystemC/TLMモデルを統合したハイブリッド・プロトタイピング・システムを構築できるため、従来なし得なかった短期間でSoCプロトタイプを実現できるという長所があります。